L-Alanine
(アラニン)

タンパク質構成アミノ酸、非必須アミノ酸。水に易溶で甘味をもつ。
広く食品に含まれている。魚(かつお、まぐろ)、肉類(鶏肉、豚肉)、また穀類、豆類などにも多く含まれる。
肝臓においてアラニンはピルビン酸とグルタミン酸に変換され、ピルビン酸から糖質(グルコース)が作られる。血糖値の低い時に分泌され、グリコーゲンの分解を促進するグルカゴンというホルモンを分泌する作用も知られている。アラニンは生体のエネルギー生成に重要なアミノ酸である。
動物試験の結果などから、肝機能改善効果が期待されている。

参考論文

  • 糖原病*患児に有用な可能性 (Bodamer OA, et al., Pediatr Neurol. 2002;27(2):145-6.)
  • 乳児の下痢による脱水症状に効果 (Sarker SA, et al., Acta Paediatr. 1995;84(7):775-80.)
  • 新生児においてグルカゴン分泌を促進 (Oka Y, et al., Eur J Pediatr. 1977;125(3):191-5.)
  • ラットにおいて肝障害を抑制 (Tanaka T, et al., Alcohol Alcohol Suppl. 1994;29(1):125-32.)

* グリコーゲンの代謝に必要な酵素の先天的異常により、組織にグリコーゲンが異常に蓄積する病気。

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