L-Cysteine(システイン)
Cystine(シスチン)

タンパク質構成アミノ酸、成人では非必須アミノ酸だが、乳幼児にとっては必須アミノ酸である。硫黄を含んでいる含硫アミノ酸の1つであり独特のにおいを持つ。疎水性で難溶。
食品では肉類(特にレバー)、魚類、鶏卵、野菜ではにんにく、たまねぎ、ブロッコリー、芽キャベツなどに含まれる。
ヒトの体内ではメチオニンからシスタチオニンに変換され、その後システインとなる。システインは生体にとって解毒及び抗酸化作用に重要なグルタチオンの構成アミノ酸の一つである。
チロシナーゼの阻害活性によるメラニン産生抑制が細胞試験などで報告されている。
湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性瘡などの治療に使われている(システインは日本国内では医薬品)。

システインが2分子結合した含硫アミノ酸がシスチンである。ヒトでは爪や髪の毛のタンパク質、ケラチンに多く含まれており、タンパク質の構造を安定化する。

参考論文

  • 非アルコール性肝炎(NASH)患者のバイオマーカーを改善 (Chitapanarux T, et al., J Gastroenterol Hepatol. 2009;24(6):1045-50.)
  • 運動後の免疫力低下を抑制(テアニンとの組合せ) (Murakami S, et al., Biosci Biotechnol Biochem. 2009;73(4):817-21.)
  • 運動パフォーマンスを増強(システイン豊富なホエイプロテインとして) (Lands LC, et al., J Appl Physiol. 1999;87(4):1381-5.)

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