Glycine
(グリシン)

タンパク質構成アミノ酸、非必須アミノ酸。水に易溶で甘味をもつ。
最も構造が単純で小さなアミノ酸であり、光学異性体(D/L体)はない。
食品ではうになどの魚介類やゼラチン(コラーゲンタンパクが変性したもの)に多く含まれる。コラーゲンを構成するアミノ酸の約1/3をグリシンが占める。
グリシンは体内でセリンから作られ、グルタチオン、ポルフィリン、クレアチンなどの重要な生体物質の原料となる。一方で、グリシン自体、中枢神経系においてGABAと同様に抑制性の神経伝達物質として働く。その他いくつかの生理作用も報告されている。
食品としては、甘味料や日持ち剤としても利用されている。

参考論文

  • 統合失調症患者において陰性症状を軽減 (Heresco-Levy U, et al. Arch Gen Psychiatry. 1999;56(1):29-36.)
  • 急性アルコール性幻覚症状を低減 (Aliyev NA, et al., Hum Psychopharmacol. 2005;20(8):591-4.)

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