L-Alanyl-glutamine
(アラニルグルタミン)

アラニンとグルタミンという2種類のアミノ酸がペプチド結合したジペプチドである。
グルタミンは水溶液中で不安定であり、特に酸性化で加熱などにより容易に分解するが、アラニルグルタミンはグルタミンよりも水溶液中の安定性が高く(122℃、20分加熱で約90% 残存)、また溶解度が高い(20℃で約500g/L)という特長を持つ。
安定なグルタミン共有源として、主にアミノ酸輸液で使われているほか、スポーツ栄養領域や経腸栄養での活用も期待される。

参考論文

  • 大学女子バスケット選手において、シュートパフォーマンスを上げ、周辺視野反応時間を改善 (Hoffman JR. et al., J Int Soc Sports Nutr. 2012;9(1):4)
  • 健常男子大学生において、脱水による運動パフォーマンス低下を抑制 (Hoffman JR. et al., J Int Soc Sports Nutr. 2010;7:8)
  • (TPN投与にて)術後の患者のタンパク合成促進・分解抑制、窒素バランスを改善 (Fuentes-Orozco C, et al., Clin Nutr. 2004;23(1):13-21, Mertes N, et al., Clin Nutr. 2000;19(6):395-401)
  • (TPN投与にて)術後の患者の腸管透過性を改善 (Zhou Y, et al, Clin Nutr. 2004;S1:55-60, Jiang ZM, et al., JPEN. 1999;23(S5):62-6.)
  • (TPN投与にて)術後の火傷患者の感染率を抑制 (Zhou Y, et al, Clin Nutr. 2004;S1:55-60)

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