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ニュース

2015年7月1日

日本外科代謝栄養学会第52回学術集会にてオルニチンに関する研究を発表

  協和発酵バイオ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小谷近之)は、この度、伊勢崎市民病院にて実施された試験の結果、オルニチン*1を含む食品の摂取が術後の順調な回復に寄与する可能性を見出しました。この研究結果を、2015年7月2日~3日に開催される日本外科代謝栄養学会第52回学術集会において発表いたします。

<発表の概要>

日時:7月3日(金)16:00〜16:40
場所:品川区民会館 きゅりあん(第3会場:7階イベントホール)
演題番号:P-01
演題名:消化器手術における周術期管理にL-オルニチン含有食品を用いた3例

<研究の概要>

 消化管手術においては、摂食制限や手術侵襲による栄養状態の悪化が、術後の回復を妨げることが問題となっています。そのため、術前術後の栄養管理が重要視されており、近年では免疫賦活作用や筋増量に効果的といわれるアミノ酸の投与が提唱されています。そこで、消化器手術を実施する際に、創傷治癒効果や異化亢進抑制作用が知られているL-オルニチンを含有する食品を摂取していただいた場合の、創傷治癒促進と栄養状態改善に対する効果を検討しました。その結果、手術によって低下した栄養関連指標の改善が観察され、創部の状態はいずれも良好で、感染症等の合併症は発生せず、順調な回復がみられました。よって、手術侵襲によって起きる一時的な栄養状態の低下と、異化亢進状態の改善に、L-オルニチン含有食品の摂取が有効であった可能性が考えられます。

<用語解説>

*1オルニチン: アミノ酸の1種。生体内では遊離の非タンパク構成アミノ酸として存在しています。下垂体を刺激し成長ホルモンの分泌を促すことや、肝臓のオルニチン回路の成分としてアンモニアの解毒に関わること、またポリアミンの前駆体となることなどが知られています。