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ニュース

2015年7月31日

The 12th Annual International Society of Sports Nutrition Conference and Expo (ISSN) においてシトルリンに関する研究を発表

 協和発酵バイオ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小谷 近之)は、運動前(プレワークアウト)のシトルリン*1経口摂取がNO*2産生を介して運動パフォーマンス向上作用を示す事を見出しました。プレワークアウトシーンでのサプリメント摂取は米国で市場を形成しており、この研究成果を2015年6月11日~13日に米テキサス州オースティンにて開催されたThe 12th Annual International Society of Sports Nutrition Conference and Expoにおいて発表しました。

 協和発酵バイオは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

<発表の概要>

日時:2015年6 月 13 日(土)
場所:Hilton Austin 4F, Texas (USA)
タイトル:Oral L-Citrulline Supplementation Enhances Cycling Time Trial Performance in Healthy-trained Males.

【研究の背景】

 近年、一酸化窒素(Nitric Oxide: 以下NO)が運動パフォーマンスを向上させるという報告がなされ注目を集めており、アメリカではプレワークアウトにNO産生を向上させる目的で摂取するサプリメントが大きな市場を形成しております。

L-シトルリンと研究目的】

 L-シトルリンは遊離アミノ酸の1種であり、血管内皮においてL-シトルリン-NOサイクルを構成し、NO産生を介して血管の機能維持に重要な役割を果たしています。よって、L-シトルリンはNOの前駆体として働き、NO産生を介して運動パフォーマンスを向上する作用が期待されます。そこで、プレワークアウトのL-シトルリン摂取が運動パフォーマンスを向上させることができるのか検討しました。

【研究の概要】

 日頃から運動習慣があり、運動機能の高い20~30代の男性を対象にプラセボ対照二重遮蔽クロスオーバー試験を実施しました。プラセボもしくはL-シトルリン2.4gを8日間経口摂取させ、エルゴメーターと呼ばれる自転車型運動機器による4kmのタイムトライアルを実施し走破時間、血中のアミノ酸濃度、酸素利用効率、運動に関する主観的な指標(VAS*3)等を測定しました。その結果、L-シトルリンの摂取により、プラセボ摂取時に比較して血中のL-シトルリン濃度の有意な増加、走破時間の有意な短縮、酸素利用効率が上昇する傾向が示されました。また、酸素利用効率と血中の NO 濃度の相関解析を実施したところ、L-シトルリン摂取時においてのみ有意な正の相関が確認されました。
 主観的な指標においても「筋肉の疲れ」と「集中力」に関して有意な改善作用が確認され、「全体的に楽に漕げた」と感じる傾向にありました。以上より、運動前のL-シトルリン摂取は、NO産生を介して酸素利用効率を向上させることで持久的な運動パフォーマンスを向上させることが明らかとなりました。

【研究成果の意義】

 本研究は、L-シトルリンの経口摂取がヒトにおいて持久的な運動パフォーマンス向上作用を有することを見出した有用な知見となります。また、主観的な指標においても改善作用が見出され、運動前のL-シトルリンの摂取は体感を伴って運動パフォーマンスを向上させることが初めて示されており、これらのことから、L-シトルリンは競技力向上を目指すランナーなどにとって非常に有効な素材であると考えられます。

<用語解説>

*1 シトルリン(L-シトルリン): アミノ酸の一種であり、血管を拡張し血流を促すことで、運動パフォーマンスや持久力の向上効果が期待される成分です。
*2 NO(一酸化窒素):体内の血管の細胞で日々産生されている物質で、血管拡張作用を始め様々な生理作用が知られています。
*3 VAS: Visual Analogue Scale、視覚的評価スケールともいい、個人の主観的な感覚を評価する方法です。