2015年9月17日
第70回日本体力医学会大会において
高齢者に対するシトルリンの摂取効果に関する研究を発表
協和発酵バイオ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小谷 近之)は、高齢女性におけるシトルリン*1 高含有組成物の経口摂取と運動実践の併用が、全身筋量と筋力を増加させるとともに、血管弾性を改善することを筑波大学体育系 前田 清司 教授、大藏 倫博 准教授との共同研究において見出しました。これらの研究成果を、2015年9月18日~20日に和歌山県和歌山市にて開催される第70回日本体力医学会大会において発表します。
なお、本研究は、文部科学省・科学技術振興機構による支援プログラム「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」によって行われたものです。
協和発酵バイオは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。
<発表の概要>
日時 | 2015年9月18日(金)15:50-16:00 |
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場所 | C会場(特設会議室) |
演題番号 | O-18-1C-05 |
演題 | 筋力トレーニングとL-シトルリン高含有組成物摂取が 低体重女性高齢者の筋量および筋力に与える影響 |
日時 | 2015年9月18日(金)16:00-16:10 |
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場所 | C会場(特設会議室) |
演題番号 | O-18-1C-06 |
演題 | 低体重高齢者における筋力トレーニングと L-シトルリン含有組成物摂取が動脈スティフネスに及ぼす影響 |
<研究の概要>
加齢に伴い筋肉量は減少し、運動器障害や転倒のリスクが高まると考えられています。また、年齢とともに血管の硬化が亢進し、心血管疾患リスクが増大することが知られています。そのため、高齢化社会においてこれらの課題を解決することは非常に重要となります。
本研究では低体重高齢者を対象に、筋肉合成促進作用や血管内皮機能改善作用を有することが知られているシトルリンを含有する組成物摂取と運動を併用することによる影響を検討しました。
低体重高齢者を、運動を実践するグループと、運動の実践に加えて試験食としてL-シトルリン高含有組成物を摂取するグループの2グループに分けて、10週間の運動実践を行いました。その結果、運動の実践により筋力は増加し、試験食の併用によってさらに全身筋量の増加、血管弾性改善作用が認められました。
運動とL-シトルリン高含有組成物の組み合わせが、高齢者の健康に寄与することが期待されます。
<用語説明・文献>
*1シトルリン(L-シトルリン): アミノ酸の一種であり、血管内皮機能改善作用や筋タンパク質合成促進作用を有することが報告されています。