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ニュース

2016年7月1日

日本外科代謝栄養学会第53回学術集会にて
オルニチンおよびグルタミンを含む食品に関する研究を発表

 協和発酵バイオ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小谷 近之)は、この度、
朝倉医師会病院にて実施された試験の結果、オルニチン*1を含む食品の摂取が消化器癌術後の患者さんのQOL*2改善に寄与する可能性を見出しました(研究の概要1 )。また、友愛記念病院にて実施された試験の結果、オルニチン*1を含む食品の摂取が消化器系癌手術後の化学療法により発症する口腔粘膜炎の改善に寄与する可能性を見出しました(研究の概要2)。これらの研究結果を、2016年7月7日~9日に開催される日本外科代謝栄養学会第53回学術集会において発表します。

 協和発酵バイオは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

<発表の概要>

日時 2016年7月8日(金)13:30-14:00
場所 伊藤国際学術研究センター(東京大学構内)
演題番号 P1-3
演題 オルニチン・グルタミン含有食品摂取による
周術期中バイタルサインおよびQOLへの影響
演題番号 P1-4
演題 消化器系癌手術後の化学療法に起因する口腔粘膜炎における
L-オルニチン・L-グルタミン含有食品摂取の影響

<研究の概要1>

 消化器手術においては、食事制限や手術侵襲による栄養状態の悪化が、術後の回復を妨げることが問題となっています。そのため、術前術後(周術期)の栄養管理が重要視されており、近年では免疫賦活作用や筋増量に効果的といわれるアミノ酸の摂取が提唱されています。
 そこで、本研究では消化器癌の手術を実施する患者さんに創傷治癒効果やたんぱく質の異化(分解)亢進抑制作用が知られているL-オルニチン、また、免疫栄養剤として知られているL-グルタミンを含有する食品を摂取頂き、手術侵襲に対する影響を検討しました。その結果、QOL評価より、患者さんの全般的健康、身体機能、心理機能について、試験食品摂取による有意な改善がみられ、さらに、倦怠感や疼痛については、術後の上昇が抑制されました。また、試験期間中の患者さんに合併症等は発生せず、順調な回復がみられました。これらのことから、L-オルニチンを含有する食品を術後侵襲の高い状態で摂取することで癌患者さんのQOLが改善する可能性が考えられます。

<研究の概要2>

 癌治療の一つである化学療法は癌細胞とともに正常な細胞にも効果を及ぼしてしまうため、さまざまな副作用が生じます。その一つとして口の中に起こる炎症である口腔粘膜炎があります。これまで口腔粘膜炎の予防・治療に対してはうがいや化学療法の中断といった対症療法が主流でしたが、近年、粘膜保護・修復作用を持つアミノ酸であるL-グルタミンの摂取がその改善に有効であることが報告されています。
 そこで本研究ではL-グルタミンに加え、高い創傷治癒効果を持つことが知られているL-オルニチンを含有する食品を摂取していただいた場合の口腔粘膜炎に対する影響を、消化器癌手術後に化学療法を受けられる3名の患者さんを対象に検討しました。その結果、3症例全てにおいて、化学療法開始時より口腔粘膜炎のグレード(重症度)が低下し、また、自覚症状も改善する傾向が認められました。また、患者さんの血中L-オルニチン濃度についても3例中2例で上昇する傾向が認められました。よって、消化器系癌手術後の化学療法により発生する口腔内の炎症の改善に、L-オルニチンおよびL-グルタミンを含有する食品の摂取が有効である可能性が考えられます。

<用語説明・文献>

*1 オルニチン:アミノ酸の一種。生体内では遊離の非タンパク構成アミノ酸として存在しています。下垂体を刺激し成長ホルモンの分泌を促すことや、肝臓のオルニチン回路の成分としてアンモニアの解毒に関わること、またポリアミンの前駆体となることなどが知られています。

*2 QOL:「生活の質」を指し、人間らしく、満足して生活していることを評価する概念です。医療上では、患者さんが自らの理想とする生き方、もしくは社会的にみて「人間らしい生活」と考えられる生活を実現することを「QOLを維持する、向上する」と定義しています。本研究では特定の疾患や病気を対象とした疾患特異的評価法を用いて患者さんのQOLを測定しています。

<大会リンク>

日本外科代謝栄養学会第53回学術集会