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研究開発トピックス

HMO(ヒトミルクオリゴ糖)

HMOとは

HMO (Human Milk Oligosaccharide: ヒトミルクオリゴ糖) は母乳に含まれるオリゴ糖*の総称で、母乳に含まれる固形成分の中で、ラクトース、脂質に次ぐ、三番目に多い成分です。これまでに200種類以上のHMOが母乳から発見されています。

*オリゴ糖: 数個の単糖が結合した糖類。HMOは主にグルコース、ガラクトース、フコース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルノイラミン酸によって構成される。

牛乳や他哺乳類由来の乳では濃度が極めて低く、特にヒトの初乳に多く含まれることから、赤ちゃんにとって重要な成分であることが知られています。

母乳中の固形成分

HMOの種類

HMOは約180種のHMOが構造決定されています。
論文等で報告されている代表的なHMO23種を以下の一覧に示します。(2023年8月時点)

全HMO構造リストはこちら (549KB)

母乳中に存在する代表的なHMO一覧(全HMO構造リストより一部抜粋)

HMOの機能

HMOはビフィズス菌などの善玉菌の栄養素となる物質、プレバイオティクス*です。ヒトの消化酵素によって代謝されず大腸まで到達し、腸内細菌によって代謝され、様々な生理機能を発揮します。

*プレバイオティクス:人体に有益な微生物の選択的栄養源となり、それらの成長や増殖を促す物質

HMOの研究が進むにつれ、乳児の「栄養素」に加えて「機能性成分」としての働きが期待されています。

腸内フローラ維持 抗感染、免疫調整 脳機能

協和発酵バイオのHMO開発の歩み

HMOは化学構造が複雑で、大量生産が難しく、これまで粉ミルクに配合することができませんでした。しかし、当社のアミノ酸発酵の技術を応用することで、HMO生産プロセスを確立し、大量生産を実現化しました。1

[製造工程]

糖類(出発原料) → 微生物発酵 → 滅菌 → 精製 → HMO

1998年 発酵による糖鎖大量生産技術を確立2
1999年 日経BP技術賞 医療・バイオ部門受賞 “世界初の糖鎖の工業レベル生産システム技術”
2013年 HMOの工場スケール製法確立
現在 規制対応が完了した国・地域から順次上市開始

*各国食品規制に対応予定(HACCP, Food GMP, FSMA, FSC22000など)
*Halal認証, Kosher認証取得予定

参考文献

  1. T. Endo, S. Koizumi, K. Tabata, A. Ozaki, Large-scale production of CMP-NeuAc and sialylated oligosaccharides through bacterial coupling. Applied Microbiology and Biotechnology, 53, 257-261 (2000)
  2. S. Koizumi, T. Endo, K. Tabata, A. Ozaki, Large-scale production of UDP-galactose and globotriose by coupling metabolically engineered bacteria. Nature Biotechnology, 16, 847-850 (1998)
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